今回は「労い」と「目標設定」について、ですね。
なぜこれらをしますか?
寄り添うため?
共感的理解を示す?
関係構築のため?
どれもその通り!です!
が、 実は…もう一つのとても大切な目的があります。
ー感情を動かすー
もう一つの大切な目的、それは「CC自身の感情を動かす」ため、です。
相談者には様々な背景があり、中にはCCの経験していないことなど、共感・理解しづらいものもあります。
表面的に背景を聞いても、全然入ってこない(理解できない)のです。
自分と全く属性の違う相談者が来て、
経験したこともない領域の話をされた時、どうしますか?
うわぁーーーー、全然わかんなぃ~~~~💦
と、なりがち。
この苦手意識が先入観のスパイラルになっちゃう。
「こういう相談者が来たら無理~~~」って。
さぁ、どうしましょう。
理解できない相談者の背景。
いったいどこに寄り添ったらいいのでしょうか。。。。
相談者が経験した「事実」は、理解することに限界がありそうですね。
ならば。
「事実」ではなくて、相談者が感じた「感情」ならどうでしょう。
相談者が発する言葉から想像をめぐらして、相談者の世界を一緒に見に行く努力をします。
すると必ず、何かしらの感情がCCの中に湧いてきます。
その時の感情を表す言葉は自然と、主観的なものなります。
「きついなぁ」「大変だなぁ」「よく頑張ってるなぁ」と。
この時、第三者的な視点の言葉(すごいですね!など)にはなりにくいです。
CCが感じる感情を無視しないこと。
「事実」に伴う何かしらの感情がある。
だから相談者はここにきているんだ。
まずはそのことを理解すること。 CCは相談者の言葉から「事実」は何か、を判断し、その事実を相談者と同じ視点で見て、CC自身に湧く「感情」を感じ取ることが大切です。
そしてやっと、相談者に生じている「感情」を理解(共感的理解)します。
相談者の見ている世界を、違う視点で見る。
それがCCの重要な役目の1つです。
そして、キャリアコンサルティングをリードするのはCCです。
「目標設定」をし、この場をどうしたいか、イメージを相談者と共有することで、一緒にゴールを目指すためのスタートラインに立ったことを確認するのです。
まずはCC自身が、目標達成に向けてがんばるぞ!やるぞ!と、モチベーションを上げ(感情を動かす)、相談者と共有します。
こんなしんどい状況、早く脱したいよね!
何とかしようよ!
って。
感情を共有したら、本当にそういう気持ちになりますからね。
その結果、相談者の強い味方になったことが、明確に伝わるはずですよ。