さて、佳境に入ってまいりましたね💦💦
わたしも緊張してきましたーーー💦💦
本日は皆さんが「苦手」と口をそろえて言う、「口頭試問」について。
いっぱいいっぱいになってロープレするんだから、そのあとの「口頭試問」では頭真っ白。となりがちです💦💦
質問について
口頭試問では、聞かれる質問には様々な表現があると思っておきましょう。
「できた点」「できなかった点」は「良かった点」「改善したい点」など。
「主訴」は「相談したかったこと」「来談目的」など。
試験管の言葉をよく聞き、質問の意図を捉え、慌てず回答、ですね。
「できた点は?」と聞かれて「良かった点は~」などと答えないよう、落ち着きましょうね。
「関係構築ができました」 って言うべき?
「関係構築ができました」の是非について。
CLのいい反応だけをピックアップして、関係構築ができました!と言い切ることは、どうでしょうか。
関係構築は、そんなに簡単なことではないです。ので、「できた!」と思ったら、今の時点ではそのように感じる、と捉えてくださいね。
もし、以下のような様子がクライアントに見られたら、関係構築がうまくいっていない、と把握してください。
・やたらと「それは違う」と言う
・提案を受け入れない
・違和感を感じている様子
➡沈黙、眉間にしわ、伏し目がち、
➡首をかしげる、注意散漫になる、
➡自己開示が減っていく、など
そして、それをできなかった点として伝えてくださいね。 関係構築は、ある程度できたと思ったら展開していきますが、 その後不動の信頼関係になるわけではありません。いつでも簡単に崩れますし、いつでもやり直すこともできます。
できた!と言い切る自信は不要です。
むしろできなかったと感じた部分について把握できる方が、継続的に関係を維持する姿勢に努めることができます。いづれにしても、関係構築がいかに大切かを理解し、心掛けていることを伝えることは、必要だと思います。
なので、できてもできなくても、その関係構築の程度についての振り返りを入れるとよいと思います。
クライアントが、
安心して話せる。
話したいことを話せる。
このCCなら話してもいいと思える。
そういう場を設定することが何より大事です。
因みに、「関係構築」に関する表現について。
試験機関が公表している 「試験範囲」 には、以下のような表現が使わています。
・受容的・共感的な態度及び誠実な態度を維持
・相談者との人格的相互関係
・傾聴と対話
・相談者との関係構築
・相談者が安心して積極的に相談ができるような環境を設定する
・受容的な態度(挨拶・笑顔・アイコンタクト等)で接すること
・心理的な親和関係を確立する
・傾聴や積極的関り技法などにより状況を把握・整理
「自分の言葉として」使えそうな表現があれば使いましょう。
どんな場面(CLの反応)でそう感じたか、を加えて、使うことがポイントですよ。
「できた」「できない」は誰のため?
「たくさんお話ししてくださったので、しっかりと傾聴ができました」
「オープンな質問がたくさんできました」
「具体的に○○○○という提案ができました」
「できたことは何ですか」という質問へのこのような解答。
どう感じますか?
キャリアコンサルティングは、相談者のための時間、です。
CCの言動はすべて、相談者にとってどうなのか、でのみ評価されるはずです。
CCがそうしたことで、相談者にとってどんな良いことが起こったのか?
傾聴をすることでどうなった?
オープンな質問をすることで、相談者に何が起こった?
具体的な提案をしたことで、相談者にとってどんな変化があった?
相談者にとってどうなのか、の視点が必要です。
具体的な提案をしたら、相談者に「それは無理」と言われる場合もあります。
「具体的な提案ができた」を単に「良かった」というのは安易ですよね。
口頭試問は、尋問じゃない。
口頭試問の時間を尋問のように構え、試験管を敵のように感じてしまう受験生は少なくないです。
面接試験の一部である以上、口頭試問は、試験管に評価される場、には違いないです。でもそれで、本来のキャリアコンサルティングとかけ離れたことをしてしまっては、本末転倒。
本来のキャリアコンサルティングとは。
キャリアコンサルティング終了後の振り返りがとても重要です。
・話したいことは話せただろうか。
・話したいことが話せる環境設定はできただろうか。
・あの時の質問は別の質問の方がよかったのではなかろうか。
・あの表情はどういう意味だったのだろう。
・相談してみてよかった、と思ってもらえただろうか。
・提案した内容は理解していただけるものだっただろうか。
・分かりにくい表現は無かっただろうか。
・置いてきぼりにしてないだろうか。
・もっと別の情報提供があったかもしれない。
完璧なキャリアコンサルティングなんて、ありません。
相談者誰一人、全く同じ背景・課題、という人はいないからこそ、CCはいつも振り返るんです。
「もっとよい関りができたかもしれない。」
これが、生涯自己研鑽を覚悟するキャリコンの姿勢です。
試験では、その振り返りを、試験管が手伝ってくれている、と考えましょう。
試験管は、「敵」ではなく、「味方」です。
自己対話を支援してくれる、もう一人の自分、です。
試験管からの問いへの回答は、試験管のために行うのではありません。
今のキャリアコンサルティングを自分自身で振り返るために行うのです。
「自己評価」と評価項目にある通り、
CCが自分を評価する時間。
その評価を、試験管は観察し、記録している。ただそれだけです。